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本題
と亜季は実に良いことを言う。しかし、 「……もっとも、それは私自身にも言えることだけどね」 本を見つめながら呟く声はどことなく弱々しい。強気な彼女らしくないと翔子は思う。 「それ、ボクもそうネ。何か、このままここで、ミンナといつまでもイッショにいられればいいなぁ、と思う時、あるネ」 ジャックの眼もどこか遠くを見つめているように見える。 「……なんだよなんだよ!全員しんみりしやがって!」 こういう雰囲気が苦手な淳司は両手をやれやれと言ったようにあげた後に、威勢良く笑いながら大声を出す。 「で、真島君はどうなのかな?」 「どうって……何を?」 史記の問いの意味がわからない淳司は怪訝な表情だ。 「時間がなくて、夢を諦めたりしたこと、もしくは、今、時間に追われているせいで、何かしら出来ない事、ない?」 真摯な彼女の問いに、真島君も真剣に考え出す。 「……授業がなけりゃ、もっと遊べるなぁ、と思う時はありますね」 「……真剣に考えて出た答えがそれだけ?」 本から眼を離し、亜季が呆れ気味に呟く。 「……それだけって……これ、重要なことだぞ!」 「はいはい」 再び本に視線を戻し、亜季は淳司の主張を全く受け入れていないようだが、 「真島君が言う事にも、一理あるね」 史記には思う所があるようだ。 「子どもの遊ぶ時間が減っているのは、社会の根源的な問題でもあるようだしね」 頷く史記を見て、淳司は誇らしげに胸を張っている。 「でも、あくまで子どもだけだけどね。今の社会は不況だから、大人は頑張らないと」

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