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本題
ジャックは考える。 「……聞いてるのか?芝田?」 「うん。でも、それって……」 はっきり言うべきかどうか翔子が悩んでいると、 「そう言うのを自業自得、と言うのよ」 窓際にいた亜季が、本から視線を離さずに、見も蓋もなく、あっさりとそう告げる。彼女の短い髪が、涼しげに風に揺れている。 淳司は不服そうに、 「んなこと言ったってよ、人には向き不向きってものが……」 「あんたの場合、勉強全般が不向きな訳?」 んぐ、と淳司が唸ると、部室の扉付近で佇んでいたジャックと総司は顔に苦笑いを浮かべている。そして、もう一人、部屋の右隅で微笑みを浮かべている人物が一人。 「でも瀬川さんが言う事ももっともなんじゃないのかな、真島君?」 優しげな声で諭そうとしているのは、文学部部長、黒霧史記。男性のような名だが、れっきとした女性だ。 一つ年下の翔子や亜季よりも小柄なのだが、その雰囲気からか、大人っぽいと言われることがある亜季よりもよっぽど大人らしく見える。 黒霧史記。この学校ではジャックと並んで有名な人物だ。 理由は二つある。

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