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本題
ジャックは考える。 それは翔子にもわかっている。 だが、何しろありったけの勇気を振り絞って一年生の時に、バレンタインデーにチョコを渡したのだが、 「チョコレートありがと!」 と、爽やかな笑みを浮かべて、彼はそれを翔子本人の前でパクパク食べてしまった。 ……本命ではなく、義理だと思い込んで…… 確かに翔子は淳司やジャックにもチョコはあげた。しかし、中身にかなりの差をつけたのにも関わらず……総司はとうとう気付いてくれなかった。 亜季曰く、 「正面きって『好きです』とでも言わなきゃ、あの手のタイプには通じないね」 なのだから。だがそれは非常に心臓に悪い出来事だ。 もし。 自分の本心が彼に伝わってしまったらどうなるのか。 総司は良い人だ。 純粋過ぎると言ってもいいだろう。 それは言い換えれば、考え方が幼い、と言うことでもある。 故に、自分の事を異性としては見てくれないかもしれない。 一人の友人としか見なしてくれていないはず。 万一、異性として見ていてくれても、彼は財閥の跡取。 立場が、違いすぎる。 告白してこの関係が崩れるのなら。 告白せずにこのひと時を感じていたい。 「……シバ……芝田」

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